RAIN DOGS

ボクラハミンナイキテイル

陰ときおり晴れ。日曜美術館を観る。新幹線で八戸へ。新青森駅の待合室に置かれしテレビにて「ごちそうさん」のまとめ番組の放映されておれり。大きな荷物を曳いた小さな老婆、テレビの真ん前に陣取り楽しそうにこれをうち眺めておれり。駅の周囲に新しき建売住宅多し。バスに乗り十和田湖方面へ。山間や田園地帯を走り抜け十和田市現代美術館へ。鏡の中から日常の風景を眺めているようなキム・チャンギョム作「メモリー・イン・ザ・ミラー」、真夜中のフリーウェイをダイナーズカフェから見物するようなハンス・オプ・デ・ピーク作「ロケーション(5)」、闇に沈んだ森の断面を見せるようなマリール・ノイデッカー作「闇というもの」の三作が良し。風強く甚だ寒し。青森市に戻りて、探すのが面倒故流行ってそうな花の舞という居酒屋に入る。受付には誰もおらず、引き返そうかと考えていたところに店員来たり。田酒という地酒と焼き鳥と茹でた枝豆を注文せしが、焼き鳥が作り置きのものを温め直したような代物で食する事能わず直ぐに店を出る。田酒という酒は旨かりし。私の東京町歩き、を読む。八重の桜を観る。