RAIN DOGS

ボクラハミンナイキテイル

 辰の刻に目を覚ます。この数日、眠り浅き故か夢見る事の多かりし。しかも嫌な夢ばかり。朝食を買わむと門を出で、ついでとばかりに散歩する。歩んだ事のなき道を選びつつ住宅街を横切る。涼風水の如し。窓々に揺れる洗濯物の賑やかさに両目を楽しませる。パン屋にてサンドイッチを購い部屋に戻る。オババと御大の朝食の席に出会す。ガツガツ食んでゴロゴロ転ぶ御大。珈琲を淹れる。洗濯機を回す。キューバ音楽を聴きながら夕刻までCDの整理をす。夕餉に小僧寿司を食す。酔鯨を呑む。今回も粕の臭みが舌に残る。去年のような清涼さが感じられない。小生の体質が変化したのかそれとも酒の質が変わったのか。" TV見仏記 " を観る。この日3688を歩む。
 2002年7月9日、ニューヨーク・ハーレムにおいての、マイケル・ジャクソンの人種差別に対するスピーチより。「現実逃避という感覚、つまりエンタテインメントという現実逃避を人々に与えること以上に重要なことって何だろう?歌がなかったら我々はどうなるだろうか?ダンスがなかったら我々はどうなるだろうか?喜びや笑いや音楽がなければ?これらはとても重要なことだ。」