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　辰の刻に目を覚ます。隣家では既に鳶達が足場を崩す作業を始めておれり。コンビニにてサンドイッチを購い、珈琲を淹れこれを食す。洗濯機を回しながら " 僕のなかの壊れていない部分 " を読む。洗濯物を干し、部屋を片付ける。ハートランドビールを呑みながら本の続きを読む。昼寝。" 勝手に観光協会 " を観る。夕餉にひじき煮・冷や奴・肉団子を食す。立山を呑む。
　僕のなかの壊れていない部分より。「欲望はさ、いつだって外からやってくるんだよ。人が欲望にまかせて動いているんじゃないよ。欲望の方で人を選んでるんだ。人はそれに乗っかるだけだよ。恐怖も屈辱も欲望もみんな、目の前に停まってくるジェットコースターみたいなもんでさ。そいつらが俺たちのボスで、俺たちはたかがドライバーでもないんだよ。そいつらが俺たちを乗せて、俺たちをドライブする、それがすべてなんだよ」