RAIN DOGS

ボクラハミンナイキテイル

 辰の刻ころ、雨垂れの音に目を覚ますも二度寝する。巳の刻になり再び目を覚ます。米を炊き、納豆・葱・卵をかき混ぜこれを乗せて飯を食し、味噌汁を飲む。荷物を受け取る。影差す雲の厚きを眺むれば、門を出でる心持ちにはなれず、このような一日には蟄居するにしくはない。" 勝手に観光協会 " を観る。珈琲を淹れ、かりんとうを齧る。灯刻近くに食材を買わむと傘を拡げて門を出づ。軒下の室外機の上に鎮座ましまして、御大が雨に濡れそぼる垣根の辺りをじっと見つめておれり。夕餉に筑前煮・若布と胡瓜の酢の物・砂肝と大蒜の芽を炒め物を食す。幻の瀧を呑む。3832歩を歩む。